自然布お話会〜その2

  • 2015.06.22 Monday
  • 21:20


今日は宮古上布池村さんの苧麻のお話会です。

宮古上布は織りだってものすごい技術ですが、素材である糸に対する向き合い方もすごいんだなあと。

栽培のこと、苧麻の種類によってできる布も全く違うのだということ、そして糸績み(糸づくり)のこと。

自然の力と人の知恵や技術の結晶なんだと改めて思います。

池村さんの糸績みの実演、まさにゴッドハンド!

つなぎ目のない美しい糸、髪の毛くらいの細さしかない糸、それがするするとできていく様子、美しすぎて泣けてきます。


糸績み実演










 

一反分の糸を績むのに1年から1年半かかり、長さは15km重さは450gしかないのです。あぁ。

績む人によって糸も違っていて、それはその人の「気」のせいだ、というお話も印象的でした。

実は、宮古上布の糸をつくれる人というのは70〜90代のおばあちゃんなのだそうです。

若い人の育成のために、今は保存会ができて講習会など行っているそうですが、大変な時間と労力のかかる仕事で、なかなか担っていく人はいないといいます。

でも糸がなくなってしまったら宮古上布もなくなってしまう。

織り手さん自身が糸績みを学んでいるということもあるそうです。


糸績み技術の保存と同時に、苧麻の調査も行われていて、苧麻の種類別の繊維をとって試織して、宮古上布に適した布を探っているそうです。


そうなんです、生物学的、民俗学的、科学的、歴史学的、、いろんな観点から布が研究されています。

やはりそれも、自然と人間が密接に関わってきた、古い歴史のある布、自然布だからこそ、だと思います。

そのためか、聴講されている方々もさまざまで、講演会後にお話しさせていただいた女性はとても魅力的でした。

一人は山形県で地域おこしに苧麻を栽培している方。各地の苧麻の種類やルーツを調べていらっしゃいます。ハンディ顕微鏡を手にかっこいいのです。

もう一人は油絵画家の方。絵を描くキャンバスから布自体に興味を持たれ、実際に繊維を紡いで糸にしたり、ご自身の出身地に伝わる布のことなど歴史的にもお詳しい。

お二人ともお若いのにマニアック、でも素敵でした。とても刺激を受けました。

それもこれも、宮古上布事務局のSさんが、かしこまってる私に明るく話しかけてくださったり、分け隔てなくいろんな方を紹介してくださったりしたおかげです。ありがとうございます!

先月宮古島で出会って、名前も覚えていてくださって、しかもお土産までくださって、、ありがたかったです。うぅ。

おかげで一昨日も今日も、何倍も楽しむことができました。

たくさんあたたかい気持ちになって、たくさん学んで刺激を受けて。少しでも今後に生かせたらと思います。


 

自然布お話会〜その1

  • 2015.06.22 Monday
  • 21:17


今日、そして一昨日と、自然布のお話会を聞きに行ってきました。

場所は銀座もとじさん。


一昨日は、科(しな)、大麻、棉、芭蕉、苧麻、葛、といった植物から繊維をとる、自然布に携わる方々のシンポジウム。

これだけの種類の布が揃っているのは日本のみだそうで、なんだか日本人として誇らしく思ったりして。

それぞれの産地の、収穫の時期や繊維をとるまでのこと、栽培における手入れのこと、糸づくりのこと、布になった時の特徴などなどのお話を比較しながらお聞きすることができました。

みなさん、良い繊維をとるため、良い布をつくるために尽力し、技術を守り未来へ繋いでいく活動を日々されていて、あぁだから自然布は美しくて力強くて優しいのだと、すっと納得できました。


綿のお話は十絲の会の皆さん。みなさんの布そのままの、丁寧で真摯で優しくてまっすぐなのが伝わってきました。

大熊さんや小峰さんとまたお話しができて嬉しかった!

木綿というと、一般的にはあまりに身近すぎて、他の自然布に比べると野性味が少ないように思われますが、実際に手紡ぎ和綿の天然染料で染めた布を手にとっていただければ、自然布だ!って感じるはずです。

しっかりしているけれど、ふんわり包んでくれるようなしなやかさ、あたたかさがあります。

他にも人によっては、自然を鑑賞するように、いろんなことを感じるかもしれません。

それくらい飽きることもないし奥深く味わいのある布です。

みなさんの布を触らせてもらって、実感しました。

綿の他にも、芭蕉布の平良さんのお話、ゆいまーる精神の布のお話は心に残りました。

いろんなことを感じて気持ちが高ぶっております。

長文のため、その2へ続きます。。。



 

小旅行?

  • 2015.06.04 Thursday
  • 17:26


蓮池

神社

お堀

今日は、こんな景色の中を歩いてきました。

光が眩しくて、色彩が鮮やかでした。


 

美ぎ島

  • 2015.06.02 Tuesday
  • 15:59


東平安名崎

砂山

旅行から帰ってきました。

その土地の民謡、もしくはそのリズムが、今でもそこの人たちの身体に染み入っているのと同じように、その土地の布の素材や染料が、今でも日々目にする景色の一部になっていることを感じました。

もちろん昔に比べたらそれも薄れてきているのでしょうが。

やっぱり特別な土地だと思います。

本来、身近なもので必要なものをつくるのが美しく真っ当な姿だろうけれど、今、都会で、自然と人がもっと近くごくごく当たり前に関わり合うことってきっと難しくて、何か別の形にならざるを得ないような。

もっと身近に、もっと自然を取り入れよう、、なんて考えるだけもう不自然というか無理をしているような。

だからって自然と人を切り離すことはできないです、そもそも人だって自然の一部なんですから。

そんなことを、美しい風景の中で考えた数日でした。



 

ぬぬぬパナパナのぬぬ展

  • 2015.05.22 Friday
  • 19:10


ぬぬぬパナパナの展示に行ってきました。

手紡ぎの綿であったり、手績みの苧麻や芭蕉であったり、手引きの絹であったり。

どの布も素材への愛着が感じられて、だからこそだと思いますが、布自体にとても力があって。

風合いも心地よくて、なんというか、ごく自然に肌に馴染む、無理のない感じで。

素敵でした。


その中でもやっぱり手紡ぎ綿の布に目がいってしまったのですが、同じ手紡ぎ綿でも作家さんによって全然違うのが興味深かったです。

和歌山の菅野さんの布はシンプルで、やわらかくて、藍が冴えて、糸もいきいき嬉しそうな感じ。

素直に、あぁいいなぁと思いました。

菅野さんご自身が丁寧に説明してくださいました。

千葉の白井さんのショールは、極細の手紡ぎ糸、何色も使って、絣も入って、かっこ良かったなぁ。

そして、毎年、民藝館展の講評会でお見かけする小峰さん。

思い切って声をかけさせていただき、お話しできたのが嬉しかったです。

着物のことトンチンカンな私に、親切に説明してくださいました。

小峰さんの帯、素敵でした。

細かな技、意図して糸を使っていること、ルーペで確認しながら教えていただきました。

一見するとわからないのだけれど、おそらく単一均一の糸を使ったものと比べたら風合いが全然違うのだと思います。

奥が深いです。

あぁ、ホント楽しい時間でしたー。


 

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